ダイヤマンのブログ

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サイバーパンク エッジランナーズの感想 第6話

サイバーパンクエッジランナーズ、第6話の感想です。ネタバレしながら思ったことを垂れ流していきます。自己満足のブログですのでご了承ください。

 

 

第6話 Girl on Fire/炎に包まれて

この作品を前編後編に分けるなら、この6話までが前編でしょう。デイビッド達の物語は、ここで大きな山場を迎えます。

 

砂漠に続く長い滑走路、走っているのは若き日のメイン。彼は軍隊に属していたのか、ノーマッドだったのか。それともその両方だったのかも。

メインはサイバーサイコシスの症状が出始めている。現実が何かわからなくなっていき、他人への共感も無くなってきている。「ここまで来たんだ。途中で止められるかよ」と声を荒げる。一度エッジを走り出したら、死ぬまで止まれないのがナイトシティなんだよなあ。

苛立ちからキーウィを殴り、それを覚えていない。このサイバーサイコシスの表現がゲーム内ではあまりなかった表現で、この作品がサイバーサイコとはなにか、というのに重きを置いてるのがわかる。

 

ルーシーとの情事の後のデイビッドにコールが。ファルコはキレてるのか、迎えに来たらすぐどっか行った。ルーシーは眠そう。

メインはもう自分がどこにいて何をしているのか分からなくなってきている。自分は大丈夫だと思っているが、それは自分の頭の中だけ。ルーシーが震えるほどアラサカを回避しようと固執するのには相当な訳があるのだなとここで描写される。デイビッドは1度止めようとするが、ルーシーはデイビッドがいれば怖くない。ルーシーはもうデイビッドにゾッコン。

ルーシーの後頭部には高ランクのネットランナーが使うディープダイブ用コネクタが。勘のいい人なら、ルーシーとアラサカの関係に気づいてくるかもしれない。

他人の脳内へダイブしているしている描写も近いのはあったがゲームにはなく、双方の世界観の共有具合の高さの中でも、差別化がされている。

タナカが目を覚まし、命乞いをする。見え透いた嘘でも、他人を信じれるデイビッドは揺らいでしまう。タナカの脳内からダウンロードするデータの中に、デイビッドの情報があった。これを見たルーシーがその後何をするかなんてわかりきったことだ。

タナカの「君は本当は何がしたいんだ」の問いに答えられないデイビッド。他人の夢を背負って生きている彼には重い言葉だったはず。タナカの脳を焼いたのはルーシーだったのだが、初見ここではわからなかった。アラサカの防衛システムが働いたのかと思った。

 

トラウマチームを退けるために残るメインとドリオ。コンビネーションは抜群。万全な状態の二人ならうまくいっていたかもしれない。

極限状態でサイバーサイコ化寸前のメインにとどめをさしたのは自分だった。

メインの銃の内側にドリオがいると思うが、彼の使っている銃はズオというスマートショットガン。弾丸が相手を追尾するタイプの武器なので、敵と判断して引き金を引いてしまったが最後、最愛の人でも関係ない。

これでメインはもう戻れなくなってしまった。自分も他人も関係なく、撃てば動かなくなるただのモノに見えている。

デイビッドが駆けつけるも時はすでに遅く、メインの目はもう誰も見ていなかった。ただの動くだけのモノになってしまったメインには、心配してヒトとして見てくれたデイビッドが暖かく感じたのかもしれない。最後のビンタは今までで一番優しかった。「走り抜けろ」最後に思いを託して逝く。

 

デイビッドが何を考えていたのか本当のことはわからないけど、他人の夢を背負って生きてしまう彼だ。最後まで走り抜こう。メインのぶんまで。と涙を流したのだと思う。

 

 

メインのサイバーサイコシスの症状がしっかり描写されていたのがかなり怖かったですね。自覚がなく症状が進んだりして、わからないままおかしくなる。こええ

ドリオは姉御肌の本当にいいキャラでしたね。彼女が生きていたら物語の結末は少し変わっていたかもしれない。

ルーシーがタナカのデータからデイビッドを発見するシーン。おそらく軍用インプラント着用者のデータだと思うのですが、もしかしたらゲーム内に登場するサイバーサイコとリンクしてたりするのかなと思って調べてみましたが、さすがに関係ないようでした。まぁそこまで共有していたら頭おかしいレベルですからね...